在家仏教 こころの会「発会の辞」 

 私は、私たちの教えの祖師である、恩師久保角太郎先生の61回忌にあたり、平成16年、西暦2004年11月18日、「在家仏教こころの会」の発会を宣言いたします。
「在家仏教こころの会」は、久保恩師が恩師小谷喜美先生夫妻と共に、「霊友会」として世に出された教えを、今日、そして将来に向けて正しく実行してゆくための会です。
「在家仏教こころの会」は、“在家の菩薩行” という『法華経』に釈尊が説き明かされた、仏教をすべての人のものとする道を進みます。
「在家仏教こころの会」は、人はみな自分の日常と人生を自分のこころでつくり出していくという事実を、改めて思いおこす価値を提唱します。
こころとこころのふれあいが、憎しみや悲しみを生むのではなく、幸せやよろこびを生み出していく人生、そして世の中をつくる、そのために、改めてこころを問い直すことが、仏教の根本です。
他人はこころの鏡です。他人に導いてもらう手立ては、他人を導くことです。ひとはひとに支えられて生きているだけでなく、ひとを支えてこそ生きてゆけるのです。自分が自分でこころの交りをつくってゆきましょう。
誰ひとり、同じ人はいません。違う者同士が寄りそい関わりあってこそ、この世のすべては成り立っています。すべての人にとって、その出発には両親の存在があります。両親にはまた両親のいのちの歴史があります。この互いのいのちを認めあう人としての交りの中でこそ、人間の尊厳にめざめた社会が実現すると信じます。
「在家仏教こころの会」は、会員一人ひとりが、人生のよろこび、幸せと意義を実現していきます。
家族、縁ある人びと、地域そして私たちの住む国を良くしていきます。
仏の世界の実現です。
みなさん、その第一歩をふみ出しましょう。

  平成16年11月18日
会長 久保継成

会長プロフィール

会長 久保継成


昭和11年(1936年)、東京都港区芝神谷町(現在の虎ノ門5丁目)に、霊友会創立者久保角太郎の次男として生まれる。

港区立麻布小、私立麻布中・高校を経て、東京大学文学部印度哲学梵文学科で仏教学を学ぶ。
同大学大学院修士博士課程修了後、 立正大学仏教学部講師をつとめる。

昭和39年(1964年)、学校法人明法学院(明法中学校・高等学校)創立。理事長、教諭として学校教育を通じた社会奉仕に邁進。
同年、霊友会青年部担当理事に就任し、青少年の育成に力を注ぐ。

昭和46年(1971年)2月、第2代霊友会会長に就任。
「インナートリップ・人間の心にかえろう」
キャンペーンを打ち出し、世の注目をあびる。

昭和55年(1980年)「魂の開発運動」を
日本及び世界各地において唱導し、
在家主義仏教を広く根付かせた。

昭和60年(1985年)2月、長年の法華経研究成果を
「法華経菩薩思想の基礎」と題する学位論文にまとめ、
立正大学で文学博士の学位を取得。

現在、在家仏教こころの会会長、在家仏教こころの研究所代表。
国際仏教学会会員、日本印度学仏教学会会員、日本宗教学会会員。
著書に『在家主義仏教のすすめ』 『これからの日本人と仏教』 『人間教育のすすめ』 『わが未完成宣言』 『自ら人生を拓く』 『法華経はなにを説くのか』『智慧の世界へ』他、共訳書に現代日本語訳法華経一~六などがある。


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